パネルディスカッションレポート

 

 

先日行われた、今年度初のMMMパネルディスカッション。

今回はそこで交わされた気持ちのこもった議論の記録をレポートしたいと思います。

 

湊を盛り上げてゆくための、具体的なお話も沢山飛び出したMMMパネルディスカッション。

MMMのありかたをまた別の角度から見つめることのできた時間でした。

 

 

【参加パネラー/各団体の活動説明】

・岡田宣捷 さん(那珂湊喰楽部)

「那珂湊焼そば」を県の内外に知らせるためのボランティアをしている。

のれん会」の活動をどうサポートして行くか、「のれん会」の外身を強化しよう、

のれん会」をツールとして使えないか…湊の人と、そう考えながら活動している。

 

・小山田幹男 さん(まちづくりチーム3710屋)

チーム3710屋の拠点は、4年前、空き店舗を活用しようと、商店街のコンペ事業で取得した。

そこを拠点として各団体のコミュニティの場、地域市民の集まりやよりどころにならないか、と考え、発足した。

地域のコミュニティを大切にすることで、商店街は活性化するのではないか。

将来子どもたちにいい思い出をつくらせてあげられるようなイベントを開催したい。

3710屋を中心に、多くの意見が集まるといい。

 

・吉田千秋 さん(ひたちなか海浜鉄道 社長)

3年前、第三セクターという形でやってきた。

目を向けるのは、鉄道だけでも、まちだけでもいけない。

両方が元気になる必要があると思う。鉄道がまちを元気にする、まちが元気になって鉄道も元気になる…

そのように考えながら、日々活動している。

 

・田島悠史(みなとメディアミュージアム(MMM))

3年前にMMMを立ち上げた。MMMとは、要するに「アートを使って地域を活性化するイベント」である。

我々の強みは、地域の外と中を繋げることにある。

例えば、アーティストは阿字ケ浦、秋田、フランス…など広範囲から呼んでいる。

コミュニティを強化する手助けになるのでは、という思いでやっている。

 

【発言者の方々】

・鴨志田聡  さん(ひたちなか祭実行委員会 実行委員長)

・佐藤彦三郎 さん(おらが湊鐵道応援団 団長)

・堀口和彦 さん(ひたちなか商工会議所青年部湊ブロック長)

 

 

【那珂湊の過去現在それぞれの長所、短所】

 

 

【10年後の那珂湊をイメージし考える】

 

・岡田宣捷 さん

商店街の商店にしろ、それに限らず全ての住民が、

「湊」というものに対して、いかに互換関係を持っていくか。

例えば、那珂湊焼そばは「内向き」。

それぞれの店では焼そばを売っているが、外に出て行くのは「忙しいから無理」だという。

しかし、このままではいけないだろう。

地域にどう貢献して行くのか、前向きに考えなければならない。

自分の店や、自分自身の損得でものごとを考えるのではなく、

地域としてどうあるべきか」を考えよう。

「情熱」で行動できるメンバーがどれだけ増えるか?

一人でも「行動」を起こせる人が増えて欲しい。

来年は、MMMと地元をもっと融合した形でやっていきたい。

 

・田島悠史

岡田さんは「地元の人が湊のことをもっと考えて行動するべき」と仰ったが、

私は、地元の人以外でも、土地が離れていてもいいと思う。

FacebookやTwitterなどにより、物理的に離れていたとしても湊のことを考え、

湊に愛情を持つことは可能になってきているし、そうだと思いたい。

MMMはそういう人間で構成されているし、今後はそのような団体も増えてくるだろう。

地域の外の人で構成された、湊を考えるようなコミュニティができたらいいと考えている。

 

・小山田幹男 さん

まちが元気になる一つの要素として「よそ者、若者、馬鹿者」というけれど、それは違う。

地域の中の人間だけでは「井の中の蛙」ではないか。昔の話しかできない。

MMMとは3年目の付き合いだが、3年前は、正直何をやっているのか全く分からなかった。

しかし、中の人と話していくうちに、MMMの考え方が分かり、受け入れることが出来た。

おもてなしの心、ホスピタリティーは、湊では可能だ。今あるものを活かそうではないか。

スタンスは違えど、湊を良くしたいと思っているのは皆同じ。だからこそ、協力しよう。

 

・吉田千秋 さん

10年後、鉄道自体が採算を取れるようにならなければならない。

そのためには、まずまちが元気にならなければならないと考えている。

ここは、来たらいいまちだ。魅力に溢れている。

農水省や経産省を積極的に受け入れて、観光客を呼び、魅力に気づいてもらいたい。

 

・鴨志田聡 さん

新しい「みなと百景」、新しい名所を、外の人の視点から教えてもらいたい。

「ありがとうのまちひたちなか」になって欲しい。

どこからきたの?わざわざ、遠くからありがとう。良く来たね、また来てね

こういう言葉で、人は繋がって行く。

 

佐藤彦三郎 さん

震災後の、湊の人たちの協力体制は素晴らしかった。横の繋がりの強さを感じた。

将来の湊のことを考える様々な人の存在を感じている。

大切なことは「共同、協同、恊働」そして「参画」だ。

地元の人がまちづくりをしなければ、まちづくりは成し得ない。

 

堀口和彦 さん

皆が、ひたちなかのこと、那珂湊のことをもっと身近に考えてくれたら、状況はよくなるのではないか。

自分自身は、まちづくりに信念をもって取り組んで行きたいと考えている。

 

【まとめ】

地域の歴史や風土、気候を活かしつつ、人と人との繋がりを大切にしつつ、

地元に対する愛情を忘れずに活動して行こう。

 

そして、そのまま内を向いてばかりいるのではなく、上記のような「魅力」を

どう外に表現していくか、考えなければならない。

話し合いの場や、外に対する魅せ方について考えよう。

 

たしかにMMMはよそものだ。

しかし、だからこそ、個々の活動や関係を繋ぐ役割を担えるはずだ。

 

 

 

以上が、パネルディスカッションの記録です。

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