MMMがいばらきデザインセレクションのソーシャルデザイン部門(主催:茨城県、(株)ひたちなかテクノセンター)、並びにMMM2009作品の湊線駅名標が2015 年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人 日本デザイン振興会)を受賞しました!

2009年より始まったこのアートプロジェクトですが、七年目にしてついに受賞となりました。
これまで関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました。

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いばらきデザインセレクション受賞について

IBADESIGN

いばらきデザインセレクションは、茨城県の優れたデザインを選定・推奨することで、地域イメージを高め、産業振興につなげていく取り組みです。選定された商品やサービスの事業者には、県知事名による選定証が授与されます。また、展示会や冊子によって県内外へ広くPRされます。選定対象になるものは、商品・製品・空間デザイン・システムデザイン・ソーシャル活動等、ほぼ全面的な分野におよび、茨城県の多角的な産業を県内外にPRしています。

受賞結果はこちら(いばらきデザインセレクション公式HP)

駅名標のGD賞受賞について

ひたちなか海浜鉄道の駅名標には、漢字の中に各駅の名物や特徴を示したイラストが描かれています。

受賞結果はこちら(GD賞公式HP)

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制作の背景

2005 年、利用者数の減少と経営状況の悪化により、茨城交通はひたちなか市に対して湊線を廃線する意向を示 しました。しかし地域の生活者にとって、湊線はなくてはならない存在です。地域住民は存続を熱望、市がリー ダーシップをとり、2008 年 4 月に第 3 セクター「ひたちなか海浜鉄道株式会社」が誕生しました。この新生湊 線を活性化させるために駅名標のリデザインを提案しました。

デザインコンセプト

新生湊線のヴィジョンを具現化し、鉄道のみならず沿線地域まで活性化するデザイン

企画・開発の意義

ひたちなか海浜鉄道のヴィジョン「市民と一体となった鉄道づくり」の実現と、赤字路線からの脱却という 2 つ の目標を達成するために、まず沿線地域で綿密なリサーチをおこない情報を蒐集しました。この土地の風土や住 民と触れ合いながら、各駅の駅名標のデザインを選定していくことで、それが地域に根付き、市民に土地への愛 着や誇りを与えられればいいと考えました。

創意工夫

鉄道を利用する乗客の目は、「今、自分は何駅にいるのか」を確認するために、必然的に駅名標に向けられます。 鉄道は中吊りやトレインチャンネルなどさまざまな広告媒体を保有していますが、それ以上に人の目に触れる存 在が駅名標です。この特質を活用して、沿線地域へ乗客の意識を飛ばす装置として駅名標を機能させることを試 みました。情報量を制御したやや不親切なロゴタイプは、従来の鉄道にはない新しいコミュニケーションを成立 させるために考案しました。種々の駅名は一体何を表しているのでしょうか?乗客は自ずとその図案の意味する ところを推理し、読み解くことになります。そして、そこから生まれる能動的な思考は「話す」「撮る」「SNS で つぶやく」「足を運ぶ」といった行為に結びつき、地域の広告となって回り始めるのです。

デザイナーの想い

全国に 74 社ある民営鉄道は、その 4 分の 3 が赤字路線です。廃線を余儀なくされる地域鉄道が増加する昨今、 湊線もまた同じように廃線宣告を受けた鉄道でした。その湊線が、懸命な努力によって、未曾有の震災を乗り越 え、52 年ぶりの新駅を開業させ、いよいよ黒字化目前にまで辿り着きました。これは全国でも類を見ない再生事 例です。その成功に、デザインの力が大きく貢献したという点を見ていただければ幸いです。

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