2016年度 参加作家
アートレイン(安田学園中学校、高等学校美術部)
■プロフィール
アーティスト伊藤由貴監修のもと、電車の窓に絵を描くプロジェクト「ARTRAIN-アートレイン-」を実施します。このプロジェクトは昨年度に引き続いて2年目の企画となります。中学生高校生の元気溢れる作品をご覧ください。
2015年 みなとメディアミュージアム ひたちなか海浜鉄道賞 受賞
■作品タイトル
ARTRAIN-アートレイン-
■作品概要
鉄道車窓から眺める移り変わる風景を、おさむむみにさむなどのキャラクターに透過させます。
伊藤 沙織
■プロフィール
多摩美術大学 美術学部
工芸学科 金属専攻 卒業
■作品タイトル
かっぱのきもち
■作品概要
ちょっと上を向いて、ただ座っているだけの河童。
「何を見ているの?」と目を覗いて聞いてみる。
目の前を通り行く人を見送っているのか、空に浮かぶ雲の行方を見送っているのか。
誰かが来るのを待っているのか、雨が降るのを待っているのか…。
答えてはくれないけれど『となり、あいてるよ』とでも言いたそう。
ひとりでぼーっと座っているのも好きだけど、いつ誰が隣に来ても良いように、いつでも隣を空けてちょこんと座っている。
河童の見つめる先には何があるのか。何を感じ、何を考えそこに座っているのか。そんなことを想像しながら見てほしい作品です。
ぜひ隣に座ってそこに流れる時間を一緒に感じてみてください。
この作品を見た人がちょっと笑ってしまったり、優しい気持ちになれたらいいなと思いながら制作しました。
臼田 那智
■プロフィール
1991年生まれ 東京都出身
2014年 武蔵野美術大学日本画学科卒業
2016年 個展「赤と肖像画の展示」Cherry Red
三菱商事アートゲートプログラム第30回入選 他
■作品タイトル
プラスチック プラクティス
■作品概要
那珂湊で300年の歴史を誇る八朔祭りは、今年から隔年での開催が決まった。
八朔祭りの取材を通し、伝統への理解や、伝統を守ることがなぜ大切であるのかを、考えるようになった。
映像で見る、八朔祭りに参加する子どもたちはとても無邪気で、きっと祭りの意味は分からない。
しかし毎年参加することで、子どもたちの心の中に「伝統」が根付いていくのか。
八朔祭りをよく知らない、よそ者の私が作る風流物の山車は、きっと中身のない見せかけのものになるだろう。
形から入ることで、伝統を築くことが出来るなら、見せかけの山車をつくるという行為が、少しでも多くの町の人にとっての、八朔祭りや伝統を再考するきっかけになれば良いと願う。
金井 啓太
■プロフィール
筑波大学情報学群情報メディア創成学類所属
身の回りの物事の見方を変え、初体験を生み出すことを目指しています。
■作品タイトル
laminate
■作品概要
私たちの認識する世界は、目の前の物事を自分の感覚器で受け止め、今まで獲得してきた経験や知識で分解し、再構成することで構成されている。
この作品では、そういった入力・分解・再構築の手順を行う装置を作り、物事を「認識する」ことで生まれる実体と認識とのズレや新たな意味を表現する。
演者を撮影した画面内の特定の画素のみを記録し続けるカメラは、1次元情報として記録された演者の動きを平面に再構成する。
再構成された平面は積層された映像となり、現実世界で営まれている動きの新たな側面を描き出す。
木内 祐子
■プロフィール
1981年徳島県生まれ、大阪・埼玉・群馬・東京で育つ。
2008年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画研究領域修了、2011〜13年四谷アート・ステュディウム、2014年ニューシネマワークショップ在籍。 主にフィクションによる映像表現をとおして、社会の構造と人々の生活との関係を探る。
■作品タイトル
那珂湊松物語
■作品概要
私たちはいつも、何か目に見えないものに取り巻かれているように思う。それらは土地の人々の価値観や思想の蓄積だったりするかもしれない。そのような存在を、江戸時代から那珂湊を見守り続けている湊御殿の松の精として擬人化し、人々の前に現れるというフィクションを作成した。 松の精は無条件に助けてくれたり、共通の財産として未来への発展のきっかけを与えてくれる一方で、 おせっかいであるために、時にわずらわしさを感じさせたりする。けれど松の精が一生懸命なのは、人々が「那珂湊が好き」だからであろうと想像する。
出演:川崎達也さん、白土能史さん、飛田豪さん、松本真弓さん
ロケ地協力:稲葉屋菓子店、ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅、明石屋 安源七商店
■WEBサイト
http://yukokinouchi.tumblr.com
小山 和則
■プロフィール
千葉県出身。早稲田大学理工学部建築学科卒業。
「場の魅力」をテーマに各地でインスタレーションを制作。
2006 国民文化祭・やまぐち2006「光と木・竹の造形展」
2010 「きてみん!三河」アートの森
2011 六甲ミーツ・アート「芸術散歩2011」
2014 木津川アート2014
■作品タイトル
「飛梅・飛松伝説」(とびうめ・とびまつでんせつ)
■作品概要
「那珂湊」を象徴する湊公園の「松」と天満宮のシンボル「梅」を、「松竹梅」仲間の「竹」で表現します。
「天満宮」は、学問の神様「菅原道真公」を祭神とし、神紋は「梅の花」です。
「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘るそ」とは、道真公の有名な歌です。
「飛梅・飛松伝説」によると、この梅が、菅原公を追って九州まで飛び、太宰府に降り立ったとされています。
また、梅と共に飛び立った松は、途中で力尽き、神戸市須磨区にある飛松岡に根を下ろしたとのことです。
夏の展示期間中、この「竹の網」にかかった、木の葉や花びらや虫たちも、共に作品の一部となり、時の流れとともに、作品は変貌を続けます。
後藤 宙
■プロフィール
1991年 東京生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科先端藝術表現専攻在籍。
アーティスト。主なメディアとして糸を使った彫刻やインスタレーション、平面作品を展開する。
規則性や連続性の中にある普遍的な美しさに恣意的な変化を与えることによって作品化している。最近は専ら構造に興味がある。
■作品タイトル
構造の表象
■作品概要
百華蔵の壁にある木の連なり、梁、鉄扉、排水溝、開口部らしき鉄格子。この空間の印象を決定付けるのは間違いなく壁の木の連なりである。
私はとにかくこれと対峙することを考えた。
無口でいて饒舌な場の要請を捉え、逃さないように手を動かす。場は完成を待つ。私は手を動かす。
シンプルだ。
しかしこのセッションは始まりながらに完成しつつ終わりを迎えると同時に過去のものとなる。
それゆえ作品の完成は実は私の時間の中にしかないかも知れない。だが、ここにある事物のコントラストにしか対峙の軌跡を語ることはできない。
複雑だ。
■WEBサイト
http://www.frantic.jp/ja/artist/artist-goto.html
サユリニシヤマ
■プロフィール
写真で飯が食えたらきっと美味しいと思います。
心理学科3年。
■作品タイトル
Lead
■作品概要
この鎖は何処にあるのでしょうか。
この鎖は何処へと繋がっているのでしょうか。
この鎖は何を縛っているのでしょうか。
この鎖は何に縛られているのでしょうか。
白石 綾
■プロフィール
1985 茨城県生まれ
2008 茨城大学教育学部情報文化過程表現文化コース卒業
粘土や金属などを用いた立体作品を制作
■作品タイトル
あなたの隣
■作品概要
身の回りには様々な生き物が存在する。
私達は当たり前のように人を中心に世界を考え、行動するが、
他の生き物から見たとき、私たちは世界の一部でしかない。
あなた(と私)の隣にいるものと、その関係性について考えてみたいと思う。
■WEBサイト
http://ayashiraishi.net/
楽しいスケッチ会
■プロフィール
12年前にスケッチが描けない仲間が菊地先生に出会い、1回/月指導を受けています。
現在は23名と大人数になり、益々、元気に生き生きしています。
今回作品を発表するのは10名です。
6月にMMMに合わせ那珂湊で印象に残った場所を描き上げました。
現地でのスケッチ終了時には先生から上手く描くコツを伝授して貰います。
■展示作品
玉木繁夫「那珂湊駅」
堀留千恵子「岬」
伊藤昇「山上門」
綿引典隆「八幡宮」
田村仁美「駅」
浅野省三「那珂湊駅」
亀山巌「アクアワールド大洗」
和田明美「あずま台公園より那珂湊市を望む」
深澤弘義「山上門」
江畠雄一「渓流」
宝塚大学植松研究室デコるファミリー
■作品タイトル
那珂湊DCヘッドマークワークショップ
對馬 尚
■プロフィール
東京生まれ。数学と編み物を往復しています。
■経歴
2015年度SFC環境デザイン表彰槇文彦賞受賞
■作品タイトル
みなとを編む
■作品概要
漁の網を編んで、ローカル(局所的)な曲面を編みます
ツチ屋サユリ
■プロフィール
インスタレーションを中心に映像やパフォーマンスを組み合わせた作品を展開。“みえないこと化”させる私達の意識に対してのアプローチを続けている。
2015年 多摩美術大学工芸学科 卒業
~現在 筑波大学大学院 芸術専攻
■作品タイトル
「き、こえ。ないのは、誰か」
■作品概要
日本という国は、“みえないこと化”が浸透しやすい国だと思う。共同体としての協調性を重視し、個人としての存在や意見が目立つことは避けたがる。その精神は時に、出来事の本質をみえづらくさせてしまう。
一体何がその精神を私たちの中に生み出すのか。
みえなくなったものを、もう一度みることは出来るのか。
中村 やす
■プロフィール
大阪生まれ
筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻総合造形分野修了
常磐大学人間科学部コミュニケーション学科准教授
現代美術家
近年はワークショップを中心とした創作・プロデュース活動に移行しつつある
■作品タイトル
那珂湊はいいぞ!
■作品概要
2016年6月30日に那珂湊第一小学校で行ったワークショップ作品である。5年生の児童に「那珂湊のいいところ、好きなところ」をフラッグに書いてもらい、商店街に展示する。子供の目線から見た地元のいいところを再確認し、愛着を持ってもらうことを狙いとしている。
なお、作者はガルパンおじさんである。
「ガールズ&パンツァー」は隣町大洗が舞台じゃないかとおっしゃるかもしれないが、登場キャラクターにはひたちなか市出身という設定のキャラクターも複数存在するので関係ないわけではない。
ガルパンはいいぞ。
蛭田 香菜子
■プロフィール
1993年 福島県出身
2016年 茨城大学情報文化課程生活デザインコース卒業
現在、筑波大学博士前期課程人間総合科学研究科芸術専攻彫塑コース1年
これまで、鉈を用いた造形による木彫を制作発表してきた。
2016年1月 初個展「蛭田香菜子木彫展」(茨城県/ギャラリーしえる)
写真作品「光のダンス」
大洗パークホテル展示作品
撮影 瀬能啓太
■作品タイトル
夜空のカーテン
■作品概要
那珂湊の鉄道の枕木を用いた彫刻作品。
MMMへの作品制作に向かうにあたり、
自然のような爽やかな作品を作りたいなという気持ちで取り組みました。
那珂湊の鉄道の枕木を使わせていただき、木のもつ個性と向き合いながら制作しました。
松井 ゆめ
■プロフィール
栃木県宇都宮市出身
流木、廃棄物、場所の特性を使って
「記憶の再構築」をテーマに
インスタレーション、彫塑、立体造形を制作。
野外展を中心に活動中。
■作品タイトル
カモメをつくろう 2016
■作品概要
このワークショップは、「湊線沿線地域の恵まれた自然環境」「そこで暮らす人々」の間に
作家が入り"土地の廃材<流木>"を用いて地域に根付く風景を再構築する事です。
海沿いを中心とした土地の魅力を改めて再発見し、
素晴らしい湊線沿線の風景を個々の記憶に浸透させることが目的です。
地域住民と作家がアートによって交流し、
共同の労働(制作)を通じてでしか得られない喜びこそが
地域に根付くアートイベントの最大の役割ともいえるでしょう。
その感性を生む為のワークショップ(インスタレーション展示)にします。
森田 柾
■プロフィール
京都精華大学 立体造形コース卒業
■作品タイトル
「対峙した 場所」
■作品概要
20000×2928×3925
那珂湊に行き最も印象を受けたもの”列車”を題材としている。そして列車に対峙するものを今回の作品とする。
列車と向き合うように設置することで見る人は作品だけでなく列車も見つめることを目的とし、那珂湊について考えるきっかけづくりとしている。
山本 大樹
■プロフィール
1991年 東京都生まれ
明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタル
コンテンツ系修了。写真の制作を行う。
2015年「BankART Artist in Residence 2015」BankART
Studio NYK(横浜)
2016年 個展「Passage」MUSEE-F(渋谷)
■作品タイトル
episode
■作品概要
みなと線沿線地域で、3ヶ月間に渡って高校生のポートレイトを制作。現在この場所に生きる少年たちとの対話から、彼らの物語の断片を捉える。
43
■プロフィール
視点が変わったその先に在る『何か』。建築でもアート
でも…その『何か』を私たちは探し作り出したい。
■作品タイトル
BANKOKKI
■作品概要
運動会とかで万国旗を見かけると
なんだかワイワイやっている雰囲気がある
様々な国旗が空にヒラヒラと舞う情景は
誰しもわくわくとした気持ちが思い出されるのではないだろうか
そんな万国旗のようなMMMの開催を表す目印を提案します
四千の日と夜プロジェクト
■プロフィール
第二次世界大戦後70年を経た2015年、演出家・坂田ゆかりを発起人として集まった20代〜30代のアーティストによる長期創作プロジェクト。4000日のあいだに起こる出来事を、詩やさまざまな言葉に照らしてパフォーマンスを創造し、観客と作り手という立場を越えた思考の場を生み出します。
■作品タイトル
なづけ・ワークショップ
■作品概要
夏休みのまちなかで、筆文字のオリジナル名札をつくってみよう!
みんなが大好きな場所も、普段は行ったことがない場所も、ペタペタ貼ると
ふしぎな景色に見えてくる。大人も子どもも大歓迎!筆を持って探検しよう!
■Webサイト
http://yukarisakata.com
ろくいち
■プロフィール
2013年より活動開始、
インスタレーションを主な手法とし、
お互いの抱く「場」のイメージを基に実験、制作を行っている。
代 佑介
1986年 埼玉県出身
2012年 武蔵野美術大学建築学科卒業
田中 謙
1986年 新潟県出身
2010年 武蔵野美術大学建築学科卒業
■作品タイトル
halo003
■作品概要
那珂湊の街には海があり、海の音がある。
それがこの街の人にとっての日常ではないだろうか。
那珂湊の海を見たとき、私たちの作業部屋のそばを走る環状七号線が想起された。
ある時、環七を行き交う車の音が、寄せては返す波の音のように感じられた。
それは私たちに浸透した日常の音であるように思えた。
双方の音を光の波紋で可視化し空間に満たしてみようと思う、そこに何か気づきがあるかもしれない。
■WEBサイト
http://www.rokuichi.16mb.com
おさむシアター
ケハ601という、1960年新潟鉄工製のステンレス気動車が、映画館に大変身。
列車の座席に座って映画を楽しめるという唯一無二の空間が広がっています。
那珂湊駅の駅猫、おさむがモチーフ。某国民的アニメに登場するネコ型バスも同じような構造でしたが、とくに関係はありません。
■上映作品
和田淳「グレートラビット」
リュウ・シンシン「夏の女神の口の中」
大山絵梨香「まごころ?マスター」
大寳ひとみ「おもかげたゆた」
木下絵季「アンケート」
井上幸次郎「だぁれぇ?」