MMM2019アーカイブ連載 第三回 A+you
こんにちは、MMMです。MMM2019のアーカイブ連載企画も、第三回目となりました!
MMM2019アーカイブ連載は、MMM2019に参加した作家の方々が、「自分の作品について」や、「実際に展示するまで」を振り返って、書き下ろしのテキストを毎週金曜日に公開していく連載企画です!
作品を実際に見た人はもちろん、MMMって何?という人でも、作家さんの作品制作の裏側を覗いて見てください!
第3回は、A+youさん。MMM2019の展示では、建築廃材を使ったアートをテーマに作品「運動と建築と子どもの夢」の展示を行いました。今回は、A+youを代表して櫻井さんにご寄稿いただきました。A+youさんの作品は、一番上の一点だけで支えているんだよ、と説明してくださったことが印象に残っています。
A+youさんは、どのようなテーマで今回の作品を作られたのでしょうか…?
MMM2019アーカイブ連載第3回 A+you
私たちはA+youという茨城県建築士会発のアート集団です。メンバー全員が建築士として建築の様々なシーンで活躍する多種多様なバックグラウンドを持ったプロ集団です。この度は建築廃材にアートは可能かというテーマを元に作品提案、製作、展示をさせて頂きました。このような機会に出会えたことを感謝しております。
アートユニットとしての作品制作の前に、私自身とMMMとの出会いについてお話します。2015年夏、現在MMMの展示会場としても利用して頂いている恵愛小林クリニックの建て替え工事があり、設計者として私が2年ほど携わっていました。工事期間中近隣を歩いていたときにMMMの旗と展示を見たのが出会いです。那珂湊は私の出身地でもあり、十数年ぶりに仕事で訪れ懐かしさと共に、このようなアートイベントの開催に期待を持ちました。2016年にクリニックが完成したのち、運営する医療法人へ敷地・建物を展示会場として利用する提案をさせて頂き、地元の為と快諾頂く事ができ、その年から展示や病院利用者とのワークショップ等を継続して開催させて頂いています。
そして2019年これまでの見る側から作る側・展示する側としての参加をする機会を頂けました。私たちアートユニットの挑戦は、建築廃材という建設工事で排出される廃材に着目し作品として作り上げることで、建築の新しい側面や魅力、楽しさを多くの人々へ届けていくことです。個人名を持たない匿名性のあるアートユニットであることを生かし、建築を通した活動・発表を目指します。
私は建築を通して社会に貢献していくことを目指しています。今後MMMがアート・地域を通してどのように社会に影響を与えていくもになるのか楽しみにしています。
A+you 櫻井充
■A+you
●プロフィール
茨城県建築士会青年委員会発のアート集団です。
メンバーは建築士であり、建築の様々なシーンで活躍する
多種多様なバックグラウンドを持ったプロ集団です。
アートを通じて建築の魅力や楽しさを多くの人々へ届けて
行きたいと考えています。
●Webサイト
http://i-shikai.com/
来週2/7(金)の第四回は、佐々木樹さんです。佐々木さんは、「《Material poetry》 ー 〈Topographic flags〉| NAKAMINATO / high school (2019) 」という作品を、湊公園・海門町ふれあい公園、第一田中後南公園に展示されました。また、MMM2019にて大賞を受賞された方でもあります。お楽しみに!
■みなとメディアミュージアムとは
みなとメディアミュージアム(以下、MMM)は、茨城県ひたちなか市ひたちなか海浜鉄道湊線沿線を舞台に開催する地域アートプロジェクトです。 毎年、全国からアーティストを募集し、厳正な審査を経て、出展者と作品を選出します。出展された作品は会期中(8月中、約3週間)、那珂湊の駅やまちなかを中心に、ひたちなか海浜鉄道沿線や車輌内にも展示されます。またワークショップやその他関連事業の運営も行っています。 「産(主に那珂湊地区商店街、ひたちなか海浜鉄道湊線)+学(主に大学教員、大学院生、大学生)+芸(アーティストおよび美術関係者)」の三者からなる実行委員会により運営されており、芸術表現と地域との協働によるまちの活性化を目的として活動しています。 2009年に第一回を開催し、MMM2019では11回目の開催となります。
●Webサイト
【Webサイト】https://minato-media-museum.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/minato.media.museum
【Twitter】https://twitter.com/minatom_m