みなとメディアミュージアム2024〈 置き配ではない ─ Not Unattended Delivery 〉を開催いたします。
2024 年 8 月 18 日(日)から 9 月 1 日(日)にかけて、芸術祭「みなとメディアミュージアム 2024」を開催いたします。今回のテーマは 〈 置き配ではない ─ Not Unattended Delivery 〉。本会期では、「置き方」と「届け方」に焦点を当てた出展者たちの表現・調査を公開いたします。14 回目の開催となる今回は、あらゆる「表現・活動」を行う「プラクティショナー」と、地域に根ざした「研究・調査」を行う「リサーチャー」の二つのアプローチから 、出展者それぞれが〈 置き配ではない ─ Not Unattended Delivery 〉というテーマに向き合いながら、展開を進めていきます。
今回より、トライアルとして入場券(フリーパス)500円の販売を行います。屋外の作品については入場券なしで鑑賞可能ですが、屋内の作品の一部は入場券の提示を持って鑑賞が可能となります。入場券の販売は7月18日から開始予定です。フィジカル版の販売場所はみなとのおへそ・ひたちなか海浜鉄道湊線那珂湊駅・勝田駅を予定しています。オンライン版の販売は7月18日よりPeatixにて販売予定です。
〈 置き配ではない ─ Not Unattended Delivery 〉ステートメント
“何かをある場所(あるいは人のところ)に「置く」ということは何か。こと表現においてある場所に作品を「届ける」ということは何か。それはただ置かれているわけでもないし、ただ目を配るためにあるものでもないし、ただ発注されてから生まれるべきものでも本来ない。何か少し言いよどんで話をしようとするときと同じように「あの、その、この」というようなさまざまな意思の線で繋がっている。”
本イベントでは、それぞれの出展者の性格を踏まえた上でアーティスティック・ディレクター佐々木樹が作成した以下の「ポエム」が、本会期中の表現・調査などを展開・理解するためのガイド・パスとなっています。※以下PCでの表示を推奨。
〈 置き配ではない ─ Not Unattended Delivery 〉
さまざまななにかが予定のとおりにやってくる
なぜか当たり前のことのようになじんでいる
必要と思ったものもそうでないものもある
箱ものだっておみまいだってもしかして
ふだんは空っぽであるその間に対して
その気配を感じさせないようにして
通りすぎていく胸にあるざわめき
ゆっくりあくびをしてまたたき
少し遅れてとりにむかうとき
はじめはなぜだか気だるい
けれどもあけたら嬉しい
ときにあればせつない
さびかけたとっても
すり抜ける面影も
ある日のまえも
誰かのよこで
私のかどで
ところで
あくま
ひま
今
今
ひま
あくま
ところで
私のかどで
誰かのよこで
ある日のまえも
すり抜ける面影も
さびかけたとっても
ときにあればせつない
けれどもあけたら嬉しい
はじめはなぜだか気だるい
少し遅れてとりにむかうとき
ゆっくりあくびをしてまたたき
通りすぎていく胸にあるざわめき
その気配を感じさせないようにして
ふだんは空っぽであるその間に対して
箱ものだっておみまいだってもしかして
必要と思ったものもそうでないものもある
なぜか当たり前のことのようになじんでいる
さまざまななにかが予定のとおりにやってくる
〈 置き配ではない ─ Not Unattended Delivery 〉