那珂湊第一小学校ワークショッププロジェクト
[smartslider3 slider=”13″]
展示期間
本展示の展示期間は9月25日~11月28日までになります。
展示場所は那珂湊駅プラットホーム・湊線車両ヘッドマークになります。アートマップはこちら。
宝塚大学東京メディア芸術学部の教員(中村泰之,橋口静思)がプロデュースを行うワークショッププロジェクトです.
アーティストユニット「43」,「宝塚大学東京メディア芸術学部渡邉哲意研究室」の協力により,2015年度から2021年度までで累計約600名の児童に作品制作の体験を積んでもらうことができました.こうした経験がこの街で暮らす子供たちの考える力,つくる力を育むことにつながることを願っています.
BANKOKKI 2016-2021(43)
毎年、那珂湊第一小学校にて旗をつくるワークショップを行っています。旗は、家庭で余っている布を生徒に持参してもらい、一針一針縫って制作しています。2019年で4年目となり、旗の総数は200枚を越えました。
旗にはおおよそ意味があり、その使用方法によって、象徴であったり、目印であったり、装飾であったりします。観客席の応援団が持っているあの大きな旗は、その団体の“象徴“として、ギラギラした太陽の下、ねっとりとした空気の商店街で目につく氷の字の旗は、シャキシャキの冷たい食べ物の“目印“として、ある晴れた日、校庭に吊るされた色とりどりの旗の連なりは、非日常を演出する“装飾“として、の意味を強く持っています。BANKOKKIは1つ1つの旗を小学生に制作してもらい、その個性ある旗をしばしば笑みを浮かべながら良く眺めて並び方を調整し“万国旗“の形式で展示する作品です。それを毎年繰り返します。回を重ねていくほどに、数量も、色や柄のバリエーションも、制作してくれた生徒の数も増えていきます。象徴、目印、装飾、そのどれかの意味に特化しない個性ある旗の集まりは、大きなうねりとなって、この街の新たな意志の表れのように成長していくことと思います。
また、制作してくれた生徒は後に、中学、高校、大学生、社会人となって、旗を見ることになります。生徒がBANKOKKIで体験した記憶はその旗とともに在り、その記憶の糸は毎年密かに結ばれます。続けていくとは、その結びつきを作っていくことのように思います。その結び目(旗)を、目に見える形に整えて、展示します。
ヘッドマーク(宝塚大学東京メディア芸術学部)
那珂湊第一小学校ワークショップにて4年生を対象に、木材合板とカラーフェルトを用いて立体的に制作する、ヘッドマークデザインワークショップを実施します。制作されたヘッドマークは、ひたちなか海浜鉄道の協力により、ワークショップ終了後と、MMMの期間中、営業列車に取り付けて走行します。